GALLERY 301
大野 由美子 個展
GRIDS
2018.03.02 ~ 03.12
今回の展覧会は2017年に大野由美子がニューヨーク、ISCPでの3ヶ月間滞在制作を行った際の作品および新作の発表です。現在大野はロシア、サンクトペテルブルグにてソ連建築を題材とした作品を制作しています。マンハッタンの摩天楼をはじめとし、アメリカの建築は後にスターリン建築にも影響を与えたことから、ニューヨークは大野のソ連建築の研究にとって重要な意味を持つ場所です。今回の展覧会で発表する作品ではアメリカとソ連の類似する建築物のイメージを用い、両者の建築物の表面のスキャン画像で覆い二つの国をリンクさせ、イメージの交差を試みます。そしてもう一つの試みは実在する建築物のイメージを編集、加工することで実存しない架空の建物、場所、をつくることです。
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大野 由美子 Ono Yumiko■ 略歴
http://yumikoono.com/ 1982年神戸生まれ。 京都精華大学を卒業後、政府奨学金留学生としてハンガリー、チェコ、イスラエル、ロシアに留学。現在はサンクトペテルブルグ美術工芸大学大学院陶芸学科に所属。過去にチェコ、スロバキア、韓国、アメリカでレジデンシーにも参加し、国内外での活動を積極的に行なっている。絵画、彫刻、インスタレーション、映像など様々なメディアを用いて作品制作を行っており、近年はソ連建築、ユートピア建築をテーマにドローイングや陶器を使用して作品を制作している。 |