GALLERY 301
大畑 幸恵 個展
カイソウ - KOBE -
2015.11.20 ~ 11.30
通常の絵具には含まれない「メディウム」が誘発する、絵画の広がり。今回の素材はアコヤガイです。神戸の海岸を歩き、街の人の話を聞き、浮かび上がってきたイメージ。”真珠の街・神戸”からみえてくるものとは ー
作者は大学時代を東京で過ごし、故郷の広島に戻ってから海岸の特色に誘発され、カキ殻で絵を描き始めました。2013年には、瀬戸内国際芸術祭で沙弥島に漂着した貝殻などで絵具をつくり、廃校に展示しました。(瀬戸内国際芸術祭2013沙弥島アートプロジェクトby神戸芸術工科大学での活動の一環として) 移り住んだ神戸ではどんな絵ができるのか、海に行き、本を読み、街を歩きました。そうして出会ったのは『神戸真珠物語』という1冊の本。この本で「神戸ー真珠ー海」が強くつながり、今回の展覧会開催へと至りました。しかしながら個人が調べられる範囲では魅力がつかみきれず、そんなおりにGALLERY301オーナーが知り合いの方を紹介してくださいました。その方が偶然にもその本の著者であったことには大変驚きました。 著者の水木真珠 尾川議顕 氏には、真珠がとれるまでの舞台裏を見聞きさせていただきました。続いて紹介くださった日本真珠輸出組合 内海芳宏 氏には、神戸開港のこと、海と木々との関係など幅広い視点を教えていただきました。このようにして得た真珠貝のストーリーは壮大です。この場をかりてお二人に感謝申し上げます。 |
大畑 幸恵
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