GALLERY 301 due
乃村 拓郎 個展
other side
2017.10.20 ~ 10.30
あちら側、こちら側、という感覚がある。
あちら側というのは、自然や、死後の世界といった向こう側。 毎日の生活や街だったり人といった自分のいる側が、こちら側。 自分の及ぶ範囲と、そうでない場という感覚。 ただ、それは断絶している訳ではなく、自分が立つ地平の延長線上にどちらの世界も広がっている。 何かを作ろうとする時、自分を超える存在に触れてみたいと思う。 だから自分の及ばない場所から生まれた強い存在感を持った素材に惹かれる。 だが、彼らを前にした時に大抵手は止まってしまう。 ここに手を加えて何を作ればいいのだろう。 手に取ったモノの向こうに、何かを見ようとした時、器のような形や、張り出した丸い塊のような形がよく現れる。 何かをすくい上げたり、発生する源のようなものを、そこに見ている。 ここにあるモノは、それぞれ違うところを向いている。 あるいは、どこに向かうか分からずに、途中で止まっているモノもある。 近くにあるもの、遠くにあるもの。全ては同じ地平の延長にあり、はっきりとした境界はない。 あちら側とこちら側について、思いを巡らせたいと思う。 |
乃村 拓郎 Takuro Nomura■ 略歴
1986年生まれ 2013年 京都市立芸術大学 美術研究科修士課程 彫刻専攻卒 個展 2014 Texture(ギャラリー301、神戸) 2013 Air(ギャラリー301、神戸) 2012 Can you shead tears?(ギャラリー301、神戸) 2011 光速の素描(ギャラリー301、神戸) 2010 空,色(京都市立芸術大学、京都) グループ展 2015 Studio Exhivisit 2015 12スタジオと12の展覧会 (山ノ内造形室、京都) 2013 Director’s Eye #2 「まよわないために -not to stray-」(the three konohana、大阪) 2011 神戸ビエンナーレ(ポートアイランド、神戸) 2011 チントンカンカン(@KCUA、京都) 2010 ロクリッポウ(京都市立芸術大学、京都) 2009 The six! 09(The Artcomplex Center of Tokyo、東京) 2009 SQUAT2009(佛光寺、京都) |