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浦崎 良太 Ryota URASAKI

GALLERY 301

田河アパッチ 個展

膜

2023.6.2 ~ 6.12

- Statement -

私は以前 鉄を用いて作品制作をしていました。
鉄特有のドッシリ感や、熱を加える事で得る柔軟さなどを表現していました。
鉄は加熱して曲げた際に「酸化被膜」という人間で云う所の「皮膚」の様な物が剥がれ落ちます。
それはとても薄く、軽く、役目を終え不用となる物質ですが、
今回はマチエールとしてこの酸化被膜を使用し 平面表現しています。
靴の中に入ったら チクチク痛いんですよね、コレ。

- Review -

本展で見られるのは田河アパッチによる久しぶりの鉄の作品である。しかし、以前のように鉄を曲げたり、溶接したりした立体作品ではなく、ここ3年ほど取り組んできた絵画のフォーマットに鉄を持ち込んできた。鉄加工の過程で発生する「酸化被膜」というフレーク状の剥離物をキャンバスに接着し、以前から関心を持っていたマチエールの表現に用いることにしたのである。酸化被膜を接着した上から絵具を塗った作品もあるが、多くの場合は酸化被膜が図に当たる部分の最上層にあって、鈍く光る黒が地の白と好対照をなしている。そして一片一片の隙間からは赤・黄・青などの色彩が覗いている。よく見ればその塗りは作品によってさまざまであり、これまでの絵画作品で試されていたマチエールの作り込みが思い出される。一見した限りでは風変りな材料に気を取られてしまうが、そればかりを頼って表現しているわけではないということがわかるだろう。

​美術ライター 大瀬友美

田河 アパッチ Apache TAGAWA

1989 鹿児島県奄美市生
2012 神戸芸術工科大学卒
個展
2012~2015 「in the room」
2016~2017 「鉄が故」 GALLERY301 神戸
その他神戸を中心にグループ展多数
2012 現代美術の新世代展 極小美術館 岐阜

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