GALLERY 301
今中 信一 個展
2016.9.1 ~ 9.11
ミャンマーのジャングルに新種のサルを探しに行くように、けっこう時間をかけてイメージを探しながら制作することもあれば、日常的にそばにあるものを注意深く眺めて、簡単な料理を作るように即興的に絵を描いています。
言葉への変換が難しい感情や感覚を視覚化しているのか、または、言葉になる前のイメージや物語のカケラを集めようとしているのかもしれません。まだ聞いたことのない言葉や音楽を描いていることもあるかもしれません。ときには、制作の作業そのものの過程が最も重要である場合もあります。セレンディピティと言われるような、偶然の宝物が見つかることを信じて旅行しているようなものでしょうか。 それぞれの作品は自律的に独立して成立していますが、展示では、並列やジャクスタポジションなどと呼ばれる手法や、作庭や生け花のアレンジメントなどと似た手法を借用して、直接的には関連性のないイメージを並べることによって、そのイメージの連鎖によって新しい物語や意味が生まれることを期待しながら実験的なインスタレーションを心がけています。特定の既存のコンセプトへと誘導する意図は特にありません。 テーマをあえてつけるなら、『イメージ・ガーデン』と言ったところでしょうか。真面目に制作していますが、真面目すぎないように、遊びの感覚を忘れないように制作しています。視線が合ってしまう目のあるものとは対話をしてみて、目のない風景などの作品はぼんやりと眺めてみてください。 |
今中 信一 Shinichi Imanaka■ 略歴
1966年 兵庫県生まれ 1990年 シカゴ美術館付属美術大学卒業 2000年 イラストレーターとしての活動を開始、現在に至る。 [主な展覧会] 【個展】 2015年 Gallery 301(兵庫県・神戸市) 2012年 Gallery 301(兵庫県・神戸市) 2011年 Gallery 301(兵庫県・神戸市) 2000年 Salon 211 C.A.P. (兵庫県・神戸市) 【グループ展】 2014年 Fountain Art Fair(N.Y., U.S.A.) 2011年 Sarus Living(中国・北京) 2011年 アートホール神戸(神戸) 2009年 ギャラリー・ダズル(東京) 2008年 ギャラリーやさしい予感(東京) 2007年 オーパ・ギャラリー(東京) 2001年 プエルトリコ美術館(プエルトリコ)※ 2000年 国際交流基金フォーラム(東京)※ 1999年 アジア・オセアニア研究センター(キューバ)※ 1999年 フジタ・ヴァンテ・ミュージアム(東京)※ 1998年 大阪国際交流センター(大阪)※ 1997年 ウクライナ芸術アカデミー(ウクライナ)※ 1997年 京都造形芸術大学・ギャラリーRAKU(京都)※ 1997年 フジタ・ヴァンテ・ミュージアム(東京)※ 1994年 市立ブダペストギャラリー(ハンガリー)※ 1993年 ローマ日本文化会館(イタリア)※ 1993年 東北芸術工科大学(山形)※ 1993年 伊勢丹美術館(東京)※ (※印は国際芸術文化振興会主催・日本ビジュアル・アート展巡回展) |