GALLERY 301
今中信一 個展
2018.09.14 ~ 09.24
多元的世界において未知の光景に出あう冒険のように、また、目的地への到着よりも移動そのものが楽しい旅行のように、日常の中の出来事や記憶、潜在意識や無意識の領域からパーソナルな神話の断片を探しながら、また偶然に見つけながら絵を描いています。
絵のイメージが鑑賞者の想像力を刺激し彼らの日常と混ざり合い、時には侵食し、自由に解釈され新しい独自の物語が生まれ、個人の記憶へと昇華すればいいなと思っています。 曖昧さや謎はそのままに、安易な答えよりはむしろたくさんの意味や雑多な疑問に溢れているようなイメージを目指して、絶えず物語を想起するような世界を作っています。また、視覚的な遊びという絵画の側面も忘れないように心掛けています。 それぞれの絵は単独で自律的に存在していますが、また、モチーフや文脈の異なる作品を並列することで、イメージの連鎖によって新しい物語や意味が生まれます。一人一人が独自の個性を持ちつつも、グループになると関連性が新しい価値を生み出します。社会や組織や森や生態系のように。 80年代の終わり、シカゴの留学生だった頃、当時のアメリカ現代美術の影響に加えて、自 分のアイデンティティーをしっかりと保つために、自分の文化的背景や日本的モチーフを意 識しながら制作したこともありました。 ただ、今のところは、自分の文化的背景や属性に過剰に囚われない作品を制作したいと思っています。むしろ、長い歴史の中で様々な異文化から影響を受ける中でさえ独自性を獲得するに至ったあらゆる文化の創造の過程を意識し、そのダイナミクスに憧れながら制作しています。 |
今中信一 Shinichi Imanaka966年 兵庫県生まれ
1990年 シカゴ美術館付属美術大学卒業 Website: www.flickr.com/imashin Website: imanaka.myportfolio.com [主な個展] 2018年 Gallery 301(兵庫県・神戸市) 2017年 Gallery 301(兵庫県・神戸市) 2016年 Gallery 301(兵庫県・神戸市) 2015年 Gallery 301(兵庫県・神戸市) 2012年 Gallery 301(兵庫県・神戸市) 2011年 Gallery 301(兵庫県・神戸市) 2000年 Salon 211 C.A.P. (兵庫県・神戸市) [主なグループ展] 2017年 高雄芸術博覧会 Art Kaohsiung(台湾・高雄市) 2016年 高雄芸術博覧会 Art Kaohsiung(台湾・高雄市) 2014年 Fountain Art Fair(N.Y., U.S.A.) 2011年 アートホール神戸(神戸) 2001年 プエルトリコ美術館(プエルトリコ)※ 2000年 国際交流基金フォーラム(東京)※ 1999年 アジア・オセアニア研究センター(キューバ)※ 1999年 フジタ・ヴァンテ・ミュージアム(東京)※ 1998年 大阪国際交流センター(大阪)※ 1997年 ウクライナ芸術アカデミー(ウクライナ)※ 1997年 京都造形芸術大学・ギャラリーRAKU(京都)※ 1997年 フジタ・ヴァンテ・ミュージアム(東京)※ 1994年 市立ブダペストギャラリー(ハンガリー)※ 1993年 ローマ日本文化会館(イタリア)※ 1993年 東北芸術工科大学(山形)※ 1993年 伊勢丹美術館(東京)※ (※印は国際芸術文化振興会主催・日本ビジュアル・アート展巡回展) |