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​RYOTA URASAKI 個展

浜風、とても冷たくて

2023.2.17 ~ 2.27

- Statement -

浜風、とても冷たくて

人のいないす湯の海岸は、浜風がとても冷たくて突き刺さる。
自分にちっては、日常から逃避したいエスケープゾーン。
浜風と共に繰り返しやってくる荒波は狂気に満ちていた。

幼い頃、台風接近間近の海水浴で高波に飲み込まれ、
九死に一生を得るが、荒波がトラスマになる。

大人になってカメラを構え、恐る恐る荒波に近づいた。
荒波に飲み込まれる恐怖を感じる以上に、
自分は生きているんだと激しく感じる。
無我夢中でファインダーの中の荒波を追いかけた。
それは、視覚を超えた作品となり、
自分の生きた証しとなる。

- Review -

冬の海をテーマにした本展では、浦崎良太が風の強い日に脚まで海に浸かりながら取った写真が発表された。撮影にはスローシャッターが用いられており、波が起きてから消えるまで、浦崎の言葉を借りれば「波の一生」が記録されている。

​
色彩の点では、モノクロームに近い作品もあれば、繊細な青のグラデーションや鮮やかな赤が美しい作品もある。いずれも加工は一切しておらず、太陽光と水の反射によって生まれた色だ。

作品は一般的な光沢紙ではなく和紙にプリントされており、
写真というより絵画のような印象を与える。波や水しぶきが描く軌跡は筆のストロークのように見え、カメラという機械で捉えた画面が身体性をともなうものに感じられる。

​ひとつの波が生きる時間、あるいは波が寄せては返す永遠の時間の一部を、浦崎も生きて共有して
いるのだろう。

『 美術ライター 大瀬友美 』

RYOTA  URASAKI

RyotaxFilm
RIYOTA URASAKI
boubat.1125@gmail.com
ryotaxfilm.com

1971・兵庫県三木市吉川町在住
1994・フィルムカメラCanon EOS100で写真を撮り始める
2008・写真展「生きている石仏」開催
2011・兵庫県写真作家協会公募展・奨励賞
2013・二科会写真部展門・入選
2023・個展「浜風、とても冷たくて」開催
    ZINE「浜風、とても冷たくて」発売

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