GALLERY 301 due
小牧 徳満 個展
木霊は語る
2020.8.13 ~ 8.23
生きた木から切り落とした枝は、その瞬間から素材になるのか。いや違う、水に浸けておけば若葉も出るし花も咲く。場合によっては切り口から根を出してそこからまた1本の木としての生命体になりうるのだ。ということを考えると、1本の木は命の集合体であって、そこから切り落とした一枝にもいくつもの命が存在している。私はその一枝の中にある命の玉が見てみたくなった。命の玉、それは木霊である。
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小牧 徳満 KOMAKI Nolimits1983年京都生まれ。2008年 京都工芸繊維大学卒業、2006年在学中にドイツ留学と2ヶ月間のヨーロッパ旅行を経験。京友禅アロハシャツのファクトリーブランド「Pagong」(株 亀田富染工場)に就職、2011年から京都市立芸術大学大学院で彫刻を学びながら作品発表を始める。2013年 京都市立芸術大学大学院 美術研究科 彫刻専攻修了。空間体験にまつわる作品を多く制作し、街中や商業空間などでのインスタレーションも行い、記憶や経験を接続し拡張させる。空間をダイナミックに感じる移動ツール、穴・梯子・電車なども頻繁に扱う、また、植物からインスピレーションを得て制作することも多い。「~アートの種まき~CuminProject」では子どもたちとワークショップを多数開催。2018年より地元の造園会社に勤務し、より植物に近いところで働きながら創作活動を続けている。京都在住。
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