GALLERY 301
笠間 弥路 個展
If my house fall down,
the grass will grow there.
2015.6.5 ~ 6.15
日々のドローイングを素材に展示という形で構成をする。数年前のドローイングからごく最近の日記まで。景色を見るようにドローイングを眺めて記憶の引き出しを開ける。(たぶん、ちょうど、今日に似合う靴下を探してる様なこと。)初めて訪れる町の風景に、思い出すのはよく知っている土地の懐かしさであったりする。そういう出来事の反応と構造を断片的に残して行く。
無意識にくっつけた小石のかたちが何かに見えたりする。目的を持たずに引いた線が昨日の形に似ていたりする。昨日ひいた線を思い出して描いたのに、違う物に似ていたりする。今日見た物や昨日見たものが、10年後の自分の線を決めていたりする。今日引いた線が、10年前の自分から出てきたとして、その線を眺めて、今の自分が感じるイメージをのせて描く。主観と客観が入り混じり、永遠に更新され変化する。手を入れなくても草が生えるような景色の構造。 |
笠間弥路
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