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GALLERY 301

大野 実奈 個展

この茂みから

2023.9.1 ~ 9.11

- Statement -

私の日常はこの数年で大きく変わりました。しかし生まれ育った土地は毎年葉が茂りツルが伸び田畑がありキジが鳴きます。小さなころから描いた葉の葉脈は私がそれらと離れても描くほどに私の中でより鮮明なものになり、それまで過ごした時間を確かな物にしてくれます。そうすることで、茂みから出るツルやひょこっと顔を出すキジと同じように自分もその茂みから出てきたひとつのように感じます。

- Review -

大野実奈は故郷の自然からインスピレーションを受け、架空の風景として表現している。変化が目まぐるしい街に移り住み、故郷で毎年繰り返される風景を再発見したのだという。作品では画面を埋め尽くさんばかりに描かれたモノトーンの植物と色鮮やかな一羽の鳥の対比が幻想的だ。繁茂する野草は無数に走る葉脈や絡みつくツルが丹念に描き込まれ、底知れない生命力が不気味ですらある。一方で散った笹の葉は白いシルエットで表現され、亡霊のような不確かな存在に見える。ほとんどの作品でモチーフになっているキジは大野の故郷にも生息していて、よく通る声で鳴くが人前に姿を見せることはないらしい。ごく稀に真っ赤な顔をしたオスのキジに出くわすと、大野にはそれが吉兆のように感じられるという。

美術ライター 大瀬友美

大野 実奈 Mina OHNO

兵庫県三木市 出身

2016年 神戸芸術工科大学 先端芸術学部 クラフト・アート学科 卒業
2018年 神戸芸術工科大学 大学院芸術工学部研究科 総合アート&デザイン専攻 修士課程 終了

展覧会
2015年 個展「彼らが日々展」/画廊喫茶とらうべん(三木)
2017年 個展「大野実奈個展」/GALLERY301due(神戸)
「Arts in bunkacho~トキメキが、爆発だ~」出展/文化庁(東京)
「神戸アートマルシェ2017(ARTIST meets Gallry)」出展/神戸メリケンパークオリエンタルホテル(神戸)
2022年  C.A.P×神戸芸術工科大学交流イベント(卒業生)個展「遠方の雨降り」/KOBE STUDIOY3(神戸)

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