GALLERY 301
能勢 寛子 個展
2023.3.17 ~ 3.27
- Statement -風を感じて空をみて心の赴くままに歩くふと生まれるものが形になる
- Review -能勢寛子の人形づくりは「おぎゃー子」と呼ばれる一体から始まった。白い布で赤子をかたどったものであり、顔の造作や装飾は施されていないシンプルでな作りだ。名前に「子」とついてはいるが、性別も個性も未分化な赤子以前の抽象的な存在と言えるかもしれない。本展にはこのおぎゃー子から派生したさまざまなキャラクターが登場する。もともと何も決まっていないおぎゃー子だから、何にでもなれる。ストリップダンサーやドラァグクイーンのように華美に着飾ったものがあるかと思えば、服は着ないでくつろいだ様子のニンフや天使に見えるものもある。さらには巨大化して神社の神様のように祀られている様子のものまである。だが、いずれも性別や年齢、この世のものかあの世のものかは判然とせず、何を考えているのやら表情から推しはかることも難しい。その曖昧さがふくよかな体型とあいまって、観る者の視線を優しく受け止めてくれる。
美術ライター 大瀬友美 能勢 寛子 Hiroko NOSE神戸生まれ
個展 2003 ギャラリードミンゴ 神戸 2006 ギャラリーサーカス・サーカス 神戸 2006 ギャラリーR.P 大阪 2010 ギャラリー カフェー (ひとみ) 神戸 2011 芦屋画廊 芦屋 2014 シャンティスポット 神戸 グループ展・イベント 1999・2007 CRAFT FAIR MATSUMOYO 松本 2004 三人展 ギャラリー北野坂 神戸 2004 ギャラリークラフト金沢 金沢 2004 クラフトフェアーまつもと企画展(素と形)松本市美術館 松本 2005 月刊センター創刊50周年 記念表紙絵カット展 ギャラリーサーカス・サーカス 神戸 2005 芦屋市展 入選 芦屋 2005 二人展 ギャラリーR.P 大阪 2005 ねこ展 ギャラリーサーカス・サーカス 神戸 2006 二人展 クラフトステーションギャラリー 松本 2006 わたしの仮面展 ギャラリー海猫堂 南房総 2007 アートカレンダー展 南京町ギャラリー 神戸 2007 私の仮面展 オーバーギャラリー 東京 2010 Contemporary Art 2010miniarture No.24 ギャラリーSuzuki 京都 2011 ギャラリー白遊石 松本 他、グループ展多数 2003 神戸タウン誌「月刊センター」連載小説挿絵担当 バケッタ・マジーカらくがきクラブ 絵画スタッフ 神戸市内の障がい者作業所で絵画講師 |