GALLERY 301
庄 治政 個展
都市番地ゼロ
2017.9.1 ~ 9.11
作品制作の動機というものはそれぞれに違います。私の場合は、形成される社会の仕組みに興味を持つことが動機の一つになっています。
展示作品に殆ど人影は見当たりませんが、実際には人物こそがこの光景を支えています。つまり姿が見えていなくても人物抜きではあり得ないからです。この巨大な街の形は資本の力を示しています。一見それぞれの個人にとっては無関係に見えますがそうではありません。そもそも資本そのものが絶対多数の労働力の結集なのです。つまりは私たちが資本を支えているわけです。 今回の作品は決して新しい表現とは言えませんが、間違いなく古代にはない今日の光景だと思います。そのことは過去への入り口の始まりです。1000年後を想像してみるとその時の考古学者は忙しいことでしょう。 |
庄 治政 Harumasa Sho2015 「Local View」(ギャラリーMiyake・神戸)
2016 「視線交差」(OLYMPUSギャラリー・大阪) 他多数 兵庫県生まれ 日本写真芸術学会正会員 |