GALLERY 301
DAVID ATWOOD 個展
Be Careful About What You Lost
2023.4.14 ~ 4.24
- Statement -Be Careful About What You Lost is a series of paintings that explore the connections and disconnections between body and place, continuity and finality, experience and memory. The place where I began and the place where I am now are difficult to connect with a straight line. The cycle of birth, life and death doesn’t continue infinitely. These works look toward the interior with the intention of connecting with the exterior.
「Be Careful About What You Lost」は、身体と場所、連続性と終結、経験と記憶の間の接続と切断を探求するペインティングシリーズです。自分が始めた場所と今いる場所は、直線で結ぶことは難しいものです。誕生、生、死のサイクルは無限に続くわけではありません。これらの作品は、外部との接続を意図して内部に目を向けています。 - Review -身体と場所にもとづく経験と記憶は必ずしもひと続きではなく、移動や環境の変化、忘却や記憶違いなどによって断絶や矛盾を含むことがある。David Atwoodの本展の発表作はそうした不確かさを指摘しつつ、現在がそれらの積み上げのうえに成り立っていることを表現したものとして理解できるだろう。臓器や地形を想像させる抽象形態が上から下へと流れるように描かれ、色の塗り分けによってところどころが水平方向の直線で断ち切られている。縦へ横への異なる表現が交差し見え隠れすることで、作品コンセプトに合致した複雑で多層的な画面が構成される。展覧会タイトルの「Be Careful About What You Lost」は作家が日本のセルフレジで英語を選択したときに聞いたフレーズで、「お忘れ物にご注意ください」の意であるが、あまり自然な表現ではないそうだ。移住者や旅行者に向けられる奇妙な英語は、異なる場所がぎこちなく結びつく様を象徴している。
美術ライター 大瀬友美 David Atwood長崎県長崎市在住
1972 —— カナダ ケベック州のモントリオールに生まれる 1997 —— Concordia University | BFA, Painting and Drawing | モントリオール カナダ 個展 2022 —— Outside The Studio 2人展 (CAP Studio Y3 ・神戸) Visual Dialogue 2人展示 (Under Construction Center・福岡) 2021 —— 六甲ミーツアート (C.A.P.のメンバーとして参加) Kyushu New Art (博多阪急・福岡) Turn Your Bones To Glass (ギャラリー301・神戸) 2019 —— Auscultation (C.A.P. Studio Y3 ・神戸) Bring/Leave/Take (Art Space MOM・ハンブルグ ドイツ) Works On Paper (ギャラリー301・神戸) 2018 —— Burrs In My Hair (WHITESPACE ONE・福岡) Inside/Out (ギャラリー301・神戸) 2016 —— Installation (長崎県立美術館・長崎) |