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庄 治政 個展
日常の距離

2024.6.14 ~ 6.24

- Statement -

「日常の距離」について

昨年、自覚症状もないのに病状を診断され苦痛を伴う治療を受けました。かつては本人への告知はされることはありませんでした。医師はほんの風邪の症状を診断するかのように告げ、その後明石のガンセンターに入院しました。

ベッドに横になっていると様々な想像がよぎります。そのことは本来の病気の治療の進行とは逆にまとわり続け、生命の存在を考えるきっかけとなり、払拭が難しい状態になりました。バランスの崩れを自覚しながらの日常はレンズの向こう側に立ち表れてきたような気がしました。

その時、半世紀も前に購入していた古いレンズをデジタル一眼レフに着けて撮影することを試してみました。もしかしたらその昔の時代が蘇ることが出来るのではないか。もちろんそんなはずもなく「今」しか写りません。どんなにアナログをもとめてもデジタルによるアナログ風です。

​しかし最近の性能のよいデジタルに特化したレンズにモチーフの味を表現することは難しいような気がしました。半世紀以前と繋がりを持ちたい気持ちは多分年齢のせいかも知れません。病気に加えて残された数年を思う時、生きてきた悔いを思いだします。

自宅の部屋に置いてある観葉植物は(名前は知らない)1年以上になりますが、その間水だけで生命を維持しています。それは人間だけが優れているのではないと語っているようでもあります。

まだ寒い冬の日、カメラをぶら提げて出かけた先で見かけたのは、枯れたように見える植物群でした。生命が絶たれたのではない。次の季節を生きるために静かに耐えているのだと思いました。生とその終焉のことをモチーフに不安定なフォーカスをしてみました。

健康な日常から、少しズレ、距離感を見ることが出来るといいのですが。

2024年6月 庄 治政

- Review -

庄治政 Harumasa SHO

【作品展】
2024年 日常の距離 (Gallery301・神戸)今回

2023年 不在景(イーグレひめじ2018年~・姫路市)
2023年 迷道(meido)(Gallery301・神戸)
2022年 LOCAL time(Gallery301・神戸)
2021年 風化 (Gallery301・神戸)
2020年 地図のない街 (Gallery 301・神戸)
2019年 冬の旅/庄 治政 (曽我金造写真作品二人展)(Gallery301)
2018年 痕跡/記憶(Gallery 301・神戸)
2017年 都市番地ゼロ(Gallery 301・神戸)
2016年 視線交差 (オリンパスギャラリー大阪)
2016年 Local view(ゴールデン・ミル)
2015年 Local view(ギャラリーMiyake・神戸)
2014年 海岸表通り (オリンパスギャラリー大阪)
2012年 DEN-EN痕跡考 (オリンパスギャラリー大阪)
2011年 境界線 (ギャラリーMiyake・神戸)
2011年 街景考 (ニコンサロンbis大阪)
2010年 播磨灘 (神戸珈琲館・明石)
2009年 播磨灘 (ギャラリーi・京都)

【その他グループ展】
自分らしい写真・air壹燈舎企画展(MIRAI Gallery・大阪市)
禁欲者たちのメソッド(Gallery Take two/kyoto)
おやじの会(大阪ソラリス)
ローライ2眼展(大阪壹燈舎)
グルッポルーチェ(京都同時代G)
PPAS展(京都・東京・福岡・札幌・大阪)
京都写真倶楽部展ゲスト(京都マロニエ)
How are you photographer展(京都マロニエ)
大阪写真月間一坪展(ニコン、フジ、オリンパス)
他多数

兵庫県生まれ
京都芸術大学(旧京都造形大学)写真コース卒業

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