GALLERY 301
石野平四郎 蔦本大樹
-- とまり木:神の戸 -
2025.6.6 ~6.15
石野 平四郎 Heishiro Ishino
1992年兵庫県神戸市生まれ。美術家・彫刻家。
神戸芸術工科大学クラフト·美術学科フィギュア·彫刻コース卒業。新芸術校標準コース卒業。
私は身近なフィギュア造形表現技法と彫刻表現を融合したような独自の制作工程を用いて、目に見えないエネルギー体をメタ的なクリーチャー造形として帰化させることをテーマに、高次元的な神話の世界を制作している。
原点は生物の動きを捉えるところから、やがて風のような無形のものの形をも捉え、森羅万象さらには別次元の幻想的な存在をリアルに感じ取っているような不思議な感覚に常に突き動かされていて、私が見ているこの奇妙で美しい世界を共有したい、また、対峙してほしいと感じ、その変換装置の役割となる造形をすることが天命のように感じ造形し続けている。
そして、通常の力を超えて増幅されたイメージと自身を中心とした造形行為を嵐と捉えながら、様々な文脈で彫刻シリーズを展開することで、メタ的なクリーチャー表現を探求している。
日本神話の神々を独自に再翻訳した「∞ millions」シリーズや、日本のサブカルチャーにおけるヌーミナス性と幽体離脱的な距離を彫刻に持ち込んだ「Astral Body」シリーズ、そこから物語の要素を抽出した「Stardust」シリーズなど。
また、日本のメインカルチャーとサブカルチャーを越境し、批評的立ち位置を表明することで新たなジャンルの創設と日本における芸術様式の細分化を目指している。
[個展]
2025 「O-M-O-T-E」ラディウムーレントゲンヴェルケ/東京
2023 「Gig on」Gallery MUMON/東京
[グループ展・アートフェア]
2013
「韜晦~巧術其之肆」スパイラルガーデン/東京
「縹渺~巧術其之伍」スパイラルガーデン/東京
2017
「第 20 回岡本太郎現代芸術賞展」岡本太郎美術館/神奈川「直接行動を待ちながら」新芸術校第二期生成果展 ゲンロンカフェ/東京
「巧術 7.5」ラディウムーレントゲンヴェルケ/東京
「ART TAIPEI 台北國際藝術博覽會」Taipei World Trade Center/台北
2021
「幻獣神話展 VIII」スパンアートギャラリー/東京
「Art Fair The Terminal」The Terminal Kyoto/京都
「TENGAI6.0」Gallery MUMON/東京
「幻獣神話展 Ⅸ」スパンアートギャラリー/東京
「GOLEM」3331 Arts Chiyoda/東京
「Platform 29.8」ANB Tokyo/東京
2022
「Future Artists Tokyo 2022 -SHIP-」東京国際フォーラム/東京
2023
「幻獣神話展 Ⅹ」スパンアートギャラリー/東京
2024
「GOLEM Ph1.5」きらめき彫刻祭:会場4:半澤美術店/東京
「GOLEM Ph2」CONTRAST/東京
「 - IRIS VAN HERPEN - [SCULPTING THE SENSES]」
2023パリ装飾芸術美術館(パリ)/2024 QAGOMA(ブリスベン)
2025 ArtScience Museum(シンガポール)
他グループ展、アートフェア多数
[主な受賞歴]
2013
「SICF14」 準グランプリ
2017
「第 20 回岡本太郎現代芸術賞展」 入選
蔦本 大樹 Daiki Tsutamoto
1995年兵庫県姫路市生まれ。金工作家。
神戸芸術工科大学クラフト·美術学科 フィギュア·彫刻コース卒業。同大学大学院芸術工学研究科総合アート&デザイン専攻修士課程修了。現在、横浜美術大学美術学部 美術·デザイン学科クラフトコース助教。
「時間の痕跡」を主軸に未知の古代遺物を創造する。
現代のように膨大な情報にアクセスできなかった遠い祖先の記憶。それは古代遺物に刻み込まれ、純度の高い“願い”や“憧れ”が土偶や埴輪、青銅器などの形となって現れているのではないか。その緻密な装飾やどこか愛らしいシルエットは時代を超えて人々を魅了し続けている。
特に古代中国の殷周時代の青銅器、日本の縄文時代の土偶、埴輪からは強い影響を受けている。青銅、ガラス、翡翠などの古代から使用されてきた素材を使用し、時間の経過や痕跡を感じさせる風化や緑青を発生させることで、古代遺物としての“リアリティ”の再現を追求している。
作品のモチーフや装飾には、古代魚や恐竜に似た想像上の曖昧な生き物をモチーフとしています。この曖昧さは、鑑賞者に「こんな生物がかつて存在したかもしれない」と未知の古代文明を想像させます。
私たちが博物館で遺物と対峙した時に感じる途方もない時間とロマンを再構成し、現代に新たな痕跡として記録する。
[個展]
2022
「蔦本大樹個展 Time Machine」カフェギャラリーきのね/大阪
[グループ展]
2020
「IAG AWARDS 2020 池袋アートギャザリング」東京芸術劇場 Gallery 1/東京
「SICF21」 スパイラルホール/東京
2021
「SICF21 Winners Exhibition」スパイラルホール/東京
「IAG ARTISTS SELECTION 池袋回遊派美術展」東京芸術劇場 Gallery 1/東京
2022
「GOLEM」3331 Arts Chiyoda/東京
「“Smash Hits 02”from ONBEAT」YUGEN Gallery/東京
2024
「GOLEM Ph1.5」きらめき彫刻祭 半澤美術店/東京
「GOLEM Ph2」CONTRAST/東京
「2024 伊丹国際クラフト展 酒器·酒盃台」 市立伊丹ミュージアム/兵庫
2025
「鸞翔鳳集Vol.14」Gallery MUMON/東京
「石野平四郎·蔦本大樹二人展 シーラカンス」 Gallery MUMON/東京
他グループ展多数
[主な受賞歴]
2020
「IAG AWARDS 2020 池袋アートギャザリング」 奨励賞 八犬堂ギャラリー賞
「SICF21」 林千昌賞
2024
「2024 伊丹国際クラフト展 酒器·酒盃台」 入選